CDソフト用インストーラ作成ソフト
DSetup Ver2.6
【ファイル名】 DSetup26.zip
【作者】 やおよろず工房
【前提ソフト】 Windows 95/98/ME/2000/XP
【転載の可否】 自由。「配布・掲載について」参照
【ホームページ】http://www.yaoyorozu-kobo.com/


■ はじめに ■
 このソフトは、CD-ROM(CD-R)1枚組のソフトに特化したインストーラ作成ソフトです。
 「ソフト名」と「実行ファイル名」を設定するだけで、見栄えの良いインストーラが作成できます。

【特徴】
・設定が非常に簡単(基本的に「ソフト名」と「実行ファイル名」を設定するだけ!)。
・CGを使った見栄えの良いデザインにできる。
・ロイアリティフリーで連絡や著作権表示が不要。(連絡歓迎)
・インストーラ作成後もインストールするファイル構成を容易に変更できるため、ファイルが追加修正されるたびに、インストーラを作り直さなくて大丈夫。(テストプレイなどで何回も修正する場合に便利!)

■ できること ■
・メニュー画像、インストール中画像、ボタンなどのデザインの変更
・(スタート時)インストール先の実行ファイルを起動する
・(インストール時)ファイルやフォルダをインストール先にコピーする
・(インストール時)実行ファイルのショートカットをデスクトップや[スタート]-[プログラム]に作成する
・(インストール時)インストール前に使用許諾条件などを表示する
・(インストール時)インストール後にCD-ROM上のファイル(DirectXインストーラやオンラインマニュアルなど)を開く
・(インストール時)インストール中CGの変更
・(アンインストール時)インストールしたファイルやフォルダのみを削除する
・(アンインストール時)プログラムの追加と削除(アプリケーションの追加と削除)からアンインストールする

【ver2.5との変更点】
・初期のWindows95/98で起動できない場合があるバグを修正



 インストーラの作り方

 それでは、インストーラを作ってみましょう!
(最低限Windowsのファイルとフォルダを自由に操作できる知識が必要です)


■ 前準備 ■

【1】 『作業用フォルダ』の作成
 インストーラに必要なファイルを作成するフォルダ(『作業用フォルダ』と呼ぶ)を新規に作成します
 最終的にこのフォルダの内容をCD-ROM(CD-R)に書き込みます。
《例》 CドライブにWORKというフォルダを作業用フォルダとして作りました。つまり C:\WORK を作業用フォルダとしたわけです。

【2】 『SETUPフォルダ』の作成
 『作業用フォルダ』の中に、SETUPという名前のフォルダを新規に作ります。これを『SETUPフォルダ』と呼びます。
 ここにインストールしたいファイルやフォルダをコピーします(後からコピーしても構いません)。この中のファイルが、インストール先にフォルダ構造ごとコピーされるわけです。
《例》 作業用フォルダ(C:\WORK)にSETUPというフォルダを作りました。つまり、C:\WORK\SETUP というフォルダを『SETUPフォルダ』としたわけです。

【3】必要なファイルのコピー
 『作業用フォルダ』に、Setup.exe と SetupWiz.exeをコピーします。
《例》 作業用フォルダ(C:\WORK)にSetup.exeとSetupWiz.exeをコピーしました。


■ メニュー画像を用意する ■
※見栄えのいい、メニュー画面にするためにメニュー用の背景CGを作りましょう。標準の背景で良い場合はこの項目は飛ばしてください。またとりあえずこの項目を飛ばして、後からCD-ROM(CD-R)に書き込む前までに用意しても構いません。

【メニュー画像の作成】

 適当な描画ソフトで、メニュー用CGを作成します。

 メニューは120×120ピクセルの大きさのボタン群が(標準では)左上に配置されるので、メニュー用CGはそれに配慮したデザインにしてください。大きさは120×120ピクセル以上の大きさであれば自由です。

 メニュー用CGが完成したら、それを Setup.jpg という名前で保存し、『作業用フォルダ』にコピーします。
用意したメニューCG(120×120ピクセル以上)
実際のインストーラの画面


 設定ファイルの作り方

 次にインストーラの動作を指定する設定ファイルを作りましょう。

【1】 SetupWizの起動し、設定する
 SetupWiz.exeを起動すると以下のようなウィンドウが表示されます。
 [ソフト名]、[実行ファイル名]を入力してください。各項目の上にマウスを移動させると、それらに関する詳しい説明が表示されます。

【2】 インストーラの設定ファイルの作成
 入力が終わったら[設定ファイルの作成]ボタンを押します。そうすると Setup.ini と Autorun.inf という2つの設定ファイルが作業用フォルダに作成されます。
【設定ファイルの働き】
 Setup.ini にはインストーラの設定が、Autorun.inf にはWindowsにインストーラを自動起動させるための設定が書き込まれます。配布媒体がCD-ROM(CD-R)で無いなら、Autorun.inf は不要ですので削除してください。

【3】 不要なSetupWiz.exeを削除する
・設定ファイルを作成し終わったら、SetupWiz.exeを終了し、不要になったSetupWiz.exeを削除します。(他のファイルは削除しないでください)


 完成させよう

 これでもう動作します。CD-ROM(CD-R)に書き込む前にSetup.exeを起動してインストーラが正常に動作するか確認してみましょう。

■完成 ■
 作業用フォルダの中のファイルとフォルダをCD-ROM(CD-R)のルートフォルダ(ドライブの一番上)にすべて書き込めば完成です。書き込んだ後、ちゃんとインストーラが機能するかどうかテストしてみてください。
《例》 CD-Rライタ(WinCDR や B'zRecoder などのCD-Rを焼くためのソフト)を起動し、作業用フォルダ(C:\WORK)の中にある、Setup.exeとSetup.ini、Setup.jpg、およびSETUPフォルダとその中のファイルとフォルダをCD-Rに書き込みました。


 もっと便利に使いたい

 このソフトは開発者の負担を減らすことが最大の主眼なので、機能的には一般的なインストーラの機能のみに限定されていますが、高い柔軟性を持っています。

● インストール時にCGやメッセージを表示したい ●

【インストール中画像(青のグラデーション画面)を変更したい】
 表示したい画面をJPEG形式で作成します。そのファイルを『作業用フォルダ』にコピーしファイル名を SetupBk.jpg に変更してください。この画像は標準で、縦横比を維持したまま、画面いっぱいに拡大されます。

【インストール前に使用許諾条件などを表示したい】
 表示したい内容を、テキストファイル形式で作成します。テキストファイルはWindowsに標準で付属しているメモ帖などで作成できます。そのファイルを『作業用フォルダ』にコピーしファイル名を Setup.msg に変更してください。

● インストーラができた後でいろいろ変更したい ●

【各種の設定を変更したい】
 SetupWiz.exeで設定できる項目はいつでも自由に変更可能です。SetupWiz.exeを削除した後の場合、SetupWiz.exeをもう一度、作業フォルダにコピーしてSetupWiz.exeを起動すれば変更可能です。

【メニュー画像を変えたい】
【インストール中画像を変えたい】

【インストール前のメッセージを変えたい】
 メニュー画像(Setup.jpg)と、インストール中画像(SetupBk.jpg)、インストール前のメッセージ(Setup.msg)は、CD-ROM(CD-R)に書き込む前であればいつでも自由に変更可能です。

【SETUPフォルダの中のファイルやフォルダを変更したい】
 SETUPフォルダの内容も、CD-ROM(CD-R)に書き込む前であればいつでも自由に変更可能です。
 ただし、SetupWiz.exeで指定した、「実行ファイル」と高度な設定の「インストール後に開くファイル」「CD-ROMのアイコンファイル」の名前や場所(パス)が変わった時は、再びSetupWiz.exeを起動し設定しなおす必要があります。


● 高度な設定を変更したい ●

【標準のインストール先フォルダを変更したい】
【デスクトップにショートカットを作成したくない】
【[スタート]-[プログラム]にショートカットを作成したい】
【[プログラムの追加と削除]にアンインストーラを登録したくない】

【メニューボタンの色や配置を変更したい】
【インストール中CG(SetupBk.jpg)を並べて表示したい】
【CD-ROM(CD-R)のアイコンを変更したい】
 SetupWiz.exeを起動し、[高度な設定...]をクリックするとダイアログボックスが表示されます。必要に応じて変更を行ってください。各項目にマウスを移動させると詳しい説明が表示されます。

【インストール後にDirectXのインストーラやヘルプファイルなどを開きたい】
 『作業用フォルダ』にあるファイルを開くことができます。また開くかどうかを確認することもできます。
 SetupWiz.exeを起動し、[高度な設定...]をクリックしダイアログボックスを開きます。そして、[インストール後にファイルを開く]ボタンを押すと、インストール後に開くファイルに関する設定が行えます。

【ヘルプファイルなどの実行ファイルとは別のファイルのショートカットも作りたい】
 『SETUPフォルダ』以下にあるファイルのショートカットを追加で1つ作ることができます。テキストファイルやHTMLファイルなどの実行可能ファイルでない場合は関連付けられたアプリケーションで開かれます。
 SetupWiz.exeを起動し、[高度な設定...]をクリックしダイアログボックスを開きます。そして、[実行ファイル以外のショートカットを作成する...]ボタンを押すと、追加のショートカットに関する設定が行えます。


● その他 ●

【Setup.exeのアイコンを変更したい】
 Setup.exeのアイコンは変更しても構いません。ただし、別途、実行ファイルのアイコンリソースを直接、書き換えるツール(KH IconRewriteなど)が必要です。

【FD(フロッピーディスク)で配布するソフトにこのインストーラを使いたい】
 容量さえ入るならフロッピーディスクでも問題ありません。CD-ROMと同じようにインストーラを作ることができます。その場合、Autorun.infは不要ですので、削除してください。
 ただしこのインストーラは、CD-ROMで配布することに特化しています。FDの場合は、圧縮機能を持つインストーラ作成ソフトを使うことを薦めます。


 配布・掲載、サポートなど

■ 配布・掲載について ■

・このアーカイブに含まれるすべてのファイルの著作権は、サークル「やおよろず工房」にあります。

・このアーカイブに含まれるすべてのファイルは、有償、無償を問わず自由に改変・配布できます。実行ファイルの、ファイル名やアイコンを変更したり、ファイルなどの部分複写や改変することも自由です。ネットで配布や同人ソフトとして販売など自由に行ってください。ただし、「やおよろず工房」の著作権を侵害する行為や誹謗中傷などの悪質な行為は認められません。

・通常の同人ソフトやネットでの配信は有償・無償に関わらず連絡は不要です。ただ報告は歓迎しておりますので、「この同人ソフトに収録しました」などの情報をお待ちしております。

・JANコードを持つ市販のソフトや雑誌、書籍などにこのソフトを収録したり掲載したりする場合は、以下のアドレスまでメールでご連絡ください。ただしJANコードを持つソフトでも、このアーカイブに含まれるファイルのうち、SetupWiz.exeとヘルプファイル、すべての画像ファイルを含んでいない場合(つまりSetup.exeと作ったインストーラだけの配布)は連絡が不要です。JANコードを持たない商品は、連絡する必要ありません。

<連絡先>
support@yaoyorozu-kobo.com

バージョン2.5は「右脳遊戯」が著作権を持っておりましたが、バージョン2.6以降「やおよろず工房」にサポートを含め委譲しております。以前のバージョンをお使いの場合はいずれの著作権表示でも構いませんが、なるべくやおよろず工房にしてください。)

■ 免責・サポート ■

・このプログラムはフリーソフトです。このソフトウェアによりいかなる損害・不利益が出た場合でも、著作権者は、一切、その責任や保障を負いません。自己の責任において使用してください。

・このプログラムはフリーソフトです。著作権者はこのソフトウェアに関する一切のサポートの義務を負いません。ただし、バグや要望には、なるべく対応していく予定です。